※このブログポストに「こうすれば花粉症が治る」といった治療に役立つ情報はありません。
※また、一患者として検査を受けて説明を受けた情報と自分の経験と文献を参照してなるべく間違いのないように書こうとしていますが、医学的に正確な情報の保証は難しいのでご了承ください。
小学生の頃、しっかりと花粉症の自覚症状があった。春先になると、くしゃみや鼻水が止まらなかったし、目も痒くてついつい掻いてしまっていた。
それが、高校か大学の頃にふと気づいた。
「最近、花粉症発症してないかも?」
社会人になった今も、たまに花粉症の時期にくしゃみが出るかなあ?ぐらいでしかなかった。
昔花粉症ではなかったのに発症してしまう人の話は時々聞くものの、花粉症持ちが治るケースは珍しいようで、人に言うと不思議がられた。
とはいえ、ハイキングに行ったりすると少し鼻がむずむずする気もする。むずむずした翌日は、鼻周辺に塗って電荷の関係で花粉吸入を避けられるという謎製品も念のため塗ってみたりしていた。
自分の花粉症は本当に治ったんだろうか??
ドラッグストアで念のために購入している製品は本当に必要なのか?
花粉の本拠地である山の中に入る趣味を続けても、体調に影響はでないのだろうか?
この謎をとくべく、近所の病院でアレルギー検査を受けた。
アレルギー検査は、健康保険の範囲内でも結構充実した内容を受けられる。
自分は36項目を一度に検査できるMAST-36という検査を受けた。検査は単体だと4300円前後で、それに初診料などが追加でかかる。検査して 1週間後には結果がわかる。
その結果、ダニ系だけクラス1の軽症の陽性。(7段階、数値が小さい方が軽症)。花粉はなんと8種類全部陰性だった。それ以外の項目(食物やカビ、犬猫など)も全て陰性だった。
先生の説明によると、アレルゲンに日常的に接する環境だと同じ人でも数値が高くなったりするし逆も然り。
花粉については、検査を受ける3日前にハイキングに行って花粉の多そうな環境に滞在していたので、摂取が0だったわけではなかったはず。それも踏まえると「やはり自分はもう花粉症ではなかった」とより確度高く言えるのかな、と理解した。
つまり、花粉症対策のグッズはもう買わなくてもいいみたいだ。(このご時世だとどっちにしてもマスクを付けるけど…。)
また、花粉が飛ぶ季節の山登りについても、そこまで心配することなく楽しめそうということがわかってホッとした。
一度持っていたアレルギーが自然に治るってあるんですかね、という話については、
「免疫が小児の時の方が過敏でそこから緩んだケースですかねー、珍しいけどないことではないかなあ」と言うような説明をされた。
以下の獨協大学の研究によると、花粉症が自然治癒したケースは全体の 1%程度らしい。その幸運な 1%に自分は入れたということか…。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka1947/102/1/102_1_35/_pdf/-char/ja
現状はわかったけど、なんで治ったのか、と言う点は結局わからない。
それでも、自分の体質に関して現状を知ることができるのは、今後の生活スタイルや色々なものへの投資要否を考える上で結構役に立つと思うので、自分が花粉症などのアレルギーかどうか疑わしいという人は一度受けてみる価値があるだろう。