一人旅 ナシ派からアリ派に転向した

長い間、「一人旅はナシ派です!」と思っていた。

学生の頃にNYやシカゴを一人旅して、グループで回る旅よりも人とコミュニケーション取れないので英語力向上という意味でも良くないし1人悶々としてしまうのであんまり楽しめないな、という感想を抱いたことが原因だった。

しかし、昨年秋口に一人登山にチャレンジしてみて、登山については一人旅アリ派になった。


元々、最近は一人でぶらぶらしながら本当に自分が考えたいことについて考える時間を取ることが必要だと感じて家の近くでは実行していたので、一人旅もその延長にあって至極自然な流れだった。


一人旅は全部自分のペースで進められる代わりに、自分で責任を取ることになる。特に登山は万一の時も考えておく必要がある。「行けるか、自分?」と何度か問いかけた。その適度なヒリヒリ感も良かった。


また、登山については、ちょっとしたコミュニケーションが自然に取りやすいのが自分には丁度良かった。

山道ではみんな挨拶するし、その前のバスやロープウェイ前でも話しかけやすい。山に行くための公共交通機関は乗り継ぎの待ち時間も多く、その割に登山者は充電節約のためかあまりスマホを見ていないのでそのタイミングでも話しやすいのだ。しかも明らかに登山者とわかる格好をしているので山の話も振りやすい。私は初心者なのでそういう話してくれる熟練者の存在は大変ありがたかった。

下山後に泊まった宿のスタッフさんが、路線バスを待ってる間私が登山者と分かるとバスが来るまでずっと山の話をしてくれた。テントを持っているなど私よりもガチ勢だった。

登山に来ているというだけで、みんなうっすら仲間意識みたいなものがあってそれが心地よかった。それがあればたとえ一人旅でも、私は孤独ではない。