先日HTC VIVE Cosmos ELITEというVRヘッドセットを試す機会があった。
勝間和代さんがVRフィットネスをお勧めしていたことを思い出し、VRヘッドセットを使ってフィットネス系のゲームを試してみたのでその感想をメモしてみたい。
プレイしてみたゲーム
OhShape:全身動かすタイプのリズムゲー。音楽に合わせて動く。向かってくる「壁」の形に合わせてポーズをとったり、しゃがんだり壁をパンチしたりする。運動の種類としてはダンスフィットネスに近いと思う。基本的に無機質だがポップなビジュアルで楽しい。自分にとって一番好みのゲームだった。「脳カベ」みたいなVRリズムゲーム「OhShape」日本語対応 | Mogura VR
The Thrill of the Fight:ボクシングゲーム。時間当たりでの運動強度が非常に大きく、3分もやればくたくたになる点は素晴らしい。ただし、いかついおっさんボクサーと殴り合う必要があり、VRつけてまでおっさんの腹を見たくないと思ってしまう。追記:練習モードはおっさんを見なくてもいいのと、パンチの強度や場所の良し悪しを点数化してくれるなどフィードバックが多いので個人的には結構好きだった。Steam で 20% オフ:The Thrill of the Fight - VR Boxing
Eleven Table Tennis VR:卓球ゲーム。ラケットで練習している動きはほとんどVR上でも再現できて完成度が高い。卓球好きなら楽しめるゲームだと思う。Oculus Questの「Eleven Table Tennis」 | Oculus
結論:台風の日や、 Stay homeが強制される日には重用するかも?でも今はいいかな。
総じて、よほどの悪天候でなかったり、緊急事態宣言が再来でもしない限り、外で運動したほうが体に良さそうだと個人的には思う。
そこには3つ理由がある。一部はVRヘッドセットを変えると緩和されそうだけど、一部は多分どうしようもない。
バーチャル空間での気分転換には限界がある
- もちろん画質は相当良いと思うし空間が格子状に感じられることもなくしっかり没入できる。しかし、視覚と聴覚だけハックするにも限界がある。外の空間に行く方が空気や五感全ての感覚が変わるため、リフレッシュ度が高い。これは多分現時点でどのVRヘッドセットを使っても同じかなと思う。
そして、以下2点については、別のヘッドセットを使うと緩和されるかもしれない問題点だ。
運動する上ではVRヘッドセットが重い
- ヘッドセットを測ってみたら、783gあった。(ケーブルを完全には取り外せない状態で測っているので、ケーブルの取り扱い方によって若干重さは変わるかもしれない。)付属ヘッドホンを外すと100g下がるとはいえ、それでも680gある。
- その重さのヘッドセットが頭部にずっと乗っかるので、すぐに頭や肩・首が疲れてくる。運動すると特に負担感が大きい。
- 他のいろいろなVRヘッドセットの重さは以下のページが詳しいが、フィットネス目的で買うなら、重量は気にしたほうがよいだろう。「HTC VIVE Cosmos」をレビュー。ハイエンド機としては完成度不足か?|自作とゲームと趣味の日々
セットアップと毎回の起動とメンテが面倒
- HTC VIVE Cosmos Eliteは、本体とベースステーション2つとコントローラー2つの面倒を見る必要がある。それだけ機器が多いと、そのうちどれか動作が不安定になる機会が結構多い。だいたいはそれぞれの機器を再起動したりちゃんと充電をすれば治るものの、そのあたりの不具合の対応をするだけで予期せぬ対応が数分間必要になる。今日は30分だけ運動しよう、とか思っていた場合にはかなりイライラするしやる気もなくなりそうなものだ。
- 運動目的でVRを買うならOculus Quest 2 のほうがいいかもしれない。もしくは、VRでもないがより簡単なリングフィットアドベンチャーでもいいだろう。(私はどちらもまだやったことがないが)
総評としては厳し目なのだが、ステイホームな年末年始の彩りとしては大変楽しかった。
追記:その後、忘れた頃に時々プレイしている。たまにプレイすると楽しい。