リングフィットアドベンチャーの功罪

遅ればせながら昨年末にリングフィットアドベンチャーを買って1ヶ月弱プレイしたところだ。

たしかに筋トレなのに楽しくできるし、毎日続けたくなるし、しっかり運動になるので素晴らしいゲームだと思う。翌日筋肉痛になるほどの負荷だったのはプランクだけだった気がするが、そこまで自分を追い込めたのはゲームならではだろう。これからもぼちぼち続けていきたいなと思う一方で個人的にはやや懸念点もある。


このゲームで刺激されるのは、以前書いた幸福と欲求で分けたところの「欲求」によってゲームをさせようとしてくる感があり、それは自分にとってはやや不快な感覚なのだ。


ゲーム内で運動をしっかりすることになるため、開始後30分ー1時間くらいで「もうやめておかないと肉体的に疲れてしまってちゃんとした筋トレにならなそうだなー」というポイントがあり、大体そこでやめるようにしている。

しかしながら、本当はもっとワールドを進めたくて仕方がない。RTA走者のえぬわたさんは最初のリングフィットアドベンチャーのプレイが面白くてついつい6時間通しでやってしまったそうだが、私も体力と時間が許すならそれぐらいしたいという気持ちがある。

つまり私にとってリングフィットアドベンチャーは、ゲームを進めたい気持ちと、体力的限界により運動は程々にしかできない現実でバランスをとっているゲームなのだ。その結果、見た目はちょうどいいプレイ時間に収めることに成功しているのだが、実際の私の脳内では「もっとゲームやりたい!」という脳内ゲーム中毒者と、「いやいや流石に体が限界」と感じる身体との間の綱引きがなされいる。

しかもその結果、リングフィットの体験談やRTA解説記事を延々と読んでしまうとか、攻略法を見てしまったりとか、してしまう。(えぬわたさんを始め各種コンテンツや記事を制作された方は楽しい記事を作ってくださったことへの感謝しかない。あくまで私とコンテンツとの付き合い方の個人的な振り返りとして読んでいただきたい。)当初はあくまで「筋トレ」がしたくて買ったんであって、ゲーム部分にあまり時間取られたくないと思っていたのに。

個人的にはゲームの中でもRPGの要素が中毒性を顕著に高めているのかもしれない。少しでも次にいきたい気持ちも、効率よくダンジョンを攻略したいという気持ちもかなり強いし、未知の道具が出てきたら効能や使いどきを正しく把握しておきたい。という気持ちが強くなりすぎてしまう。

RPGはプレイさえ地道にするとパラメーターな必ず上がっていく。そして、新しいダンジョンに進めるというのは好奇心を刺激する。そういう点が私のような無限スクロールや無限インプット中毒者に相性がいいんだろうと思う。悪い意味で。

ゲーム慣れした人にはリングフィットアドベンチャーRPGのゲーム性はそこそこでしかないというのは聞くが、普段なるべくゲームを遠ざけている自分にとっては十分な中毒性なのだ。