【銭湯・温泉はいいけどドライヤーは嫌】
ドライヤーで髪を乾かす時間は好きではない。
まずドライヤーが重たい。髪を乾かすという片手がふさがってしまう、面白くない単調な作業を毎日10分ぐらい続けなければならない。
乾かす時間を最小限にしたくて、髪は短めにしているし家はDysonのドライヤーにしている。乾かし方も多分甘い。
そして外の温泉や銭湯に行くときに少し鬱陶しく思われてしまうのも、ドライヤーをかける時間だ。
外のドライヤーはDysonではない普通のドライヤーなので、どうしても時間がかかる。お金入ってお風呂に入ってるのに、髪を乾かす体験の質はむしろ家より下がってしまうという悲しみを感じていた。
学生の頃に銭湯デビューして、乾かし方が甘くて湯冷めして風邪を引いたこともあった。その結果「銭湯、自分には向いてないな」と思い、その後5年ぐらい銭湯や日帰り温泉に行くことがなかった。半分ドライヤーのせいで銭湯や日帰り温泉から遠ざかっていたのだ。
【究極の解決策、お釜型ドライヤーそこにあり】
そんな私も仕事に疲れて、またネットで交互浴やサウナが話題になっていたのに影響されて、再び銭湯や日帰り温泉を巡り始めた。
温冷交互浴とかサウナ後の整う感覚については、あまりにも多くの先人が語っているので割愛する。
そこで強調されているのが、「整う」瞬間は温かいお風呂やサウナと水風呂に入っているときそのものなく、それを繰り返した後に、ベンチ等でゆっくりと座っている時間（外気浴）だということだ。
しかし女性の風呂上りは忙しい。肌を保湿するとか髪をドライヤーで乾かすとか。それをせずに外気浴すると湯冷めしてしまう。忙しく支度している間に「整い」のゴールデンタイムは終わってしまいそうだ。どうにかならないものか。そう思っていた時に、訪れた銭湯でそれを目にした。
「お釜型ドライヤー 無料で利用できます」
頭をすっぽり「お釜」部分が覆って、その全面から風が出るおかげで、手ぶらのままスピーディーに乾く。
髪型が乱れる？後でクシで整えればいい。パサパサになる？面倒になって乾かしが甘くなるよりよっぽどマシだろう。
そして後ろには自販機、手前には椅子が置いてある。手を煩わせずに、快適な椅子に座っているだけで、髪が乾く魔法の装置ではないか！水を飲みながらゆっくり座って、外気浴替わりの時間を過ごすことができる。
いつも「あー面倒だなー…」と思いながら髪を乾かしている10分間が、「あ～至福だ～～至福だ～～」と思う10分間に変わった。
今後もお釜型ドライヤーで至福の時間を体験したい、と思ってググってみたらこのサイトに行きついた。
何とお釜型ドライヤーのある銭湯を検索できるらしい。やっぱりいたんだ、お釜型ドライヤーを愛する人たちは。
しかも、都内に261件あるらしい。
お釜型ドライヤーのあるあちこちの温泉・銭湯施設を巡って至福の整い体験をしていきたいものだ。
